
タイバーツの基本情報
タイの公式通貨はバーツ(Thai Baht、通貨コード:THB)です。
1バーツは100サタン(satang)で、補助通貨のサタン硬貨もあります。(25サタン硬貨と50サタン硬貨)。
流通している
紙幣は「20バーツ」「50バーツ」「100バーツ」「500バーツ」「1000バーツ」の5種類、
硬貨は「1バーツ」「2バーツ」「5バーツ」「10バーツ」の4種類です

紙幣にはタイ国王の肖像が印刷されており、貨幣の記号は「฿」で表されます。
1バーツの価値は日本円でおよそ4~5円程度です。為替レートは変動しますが、2025年2月現在では1バーツ=約5円とされています。
日本円からタイバーツへのざっくりした換算は、日本円の金額を5で割ると目安になります。
例えば10,000円は約2,000バーツとなります。
旅行中に必要なバーツ額を考える際の参考にすると良いでしょう。
実はコロナ前の2019年は1バーツは約3.5円でしたの約1.5円で率にして約45%もの値上がりです。
タイバーツと為替レート
近年の為替動向を見ると、タイバーツ高・円安の傾向が続いています。タイバーツの対円レートは、2021年平均で1バーツ=約3.43円、2023年に約4.04円、そして2025年初めには約4.56円と上昇しています。
私が2024年11月にバンコクのATMで10,000円札でタイバーツにを引き出すと僅か1,924バーツだけ。
なんと1バーツ≒約5.2円でした。

つまり数年前よりも日本円の価値が下がり、同じバーツを入手するのに必要な円の額が増えている状況です。
円安が進行すると、タイでの物価も相対的に割高になり、旅行費用が増える影響があります。
反対に日本を訪れるタイ人にとっては日本は安価で過ごしやすく、買い物天国となっております。
両替のベストな方法
タイのバーツを日本円に替える際、どこで両替するかによってレートや手数料が変わってきます。
タイからの渡航者が利用しやすい方法をまとめました。
1 タイ国内の銀行・両替所で両替
- 大手銀行(バンコク銀行、カシコン銀行、アユタヤ銀行など)の両替窓口や、民間両替所(スーパーリッチなど)で日本円を入手できます。
- 一般的にタイ国内で両替したほうが、日本の空港や日本の銀行で両替するよりもレートが良い傾向があります。
- 旅行前にある程度まとまった額の日本円を用意しておくと、日本到着後の移動がスムーズです。特に深夜・早朝に到着する便や地方空港を利用する場合は、到着時に両替所が閉まっていることも考えられます。
2 日本の空港や市中の両替所
- 日本の主要国際空港(成田空港、羽田空港、関西空港、中部空港など)には必ず銀行系の両替カウンターがあり、バーツ→円の両替が可能です。
- ただし、空港内の両替レートはタイ国内より割高(実質的に手数料が高い)な場合が多いです。深夜や早朝にオープンしていないカウンターもあるため、どうしても必要な時だけ利用するのが無難です。
- 日本の市中銀行や一部の両替専門店(東京都心や大阪市内など大都市に限られる)でもバーツからの両替を扱っていますが、対応していない店舗も少なくありません。タイ国内で十分に円を確保できなかった場合の最終手段として考えておきましょう。
3 ATMで日本円を引き出す(キャッシング)
- タイで発行されたクレジットカードやデビットカードに海外キャッシング機能があれば、日本国内のATMで直接「円」を引き出せます。
- 24時間いつでも使える利便性がありますが、カード会社の海外手数料がかかり、さらにATM使用手数料がかかる場合もあります。
- レートは比較的悪くないこともありますが、細かな手数料総額を考えるとタイの民間両替所ほどお得にはならないケースが多いです。
- 安全面では、夜間や人通りが少ない場所のATMを避け、駅やコンビニなど明るく人目が多いところを選んで利用してください。
4 日本のホテルや小さな両替カウンター
- 一部の観光ホテルではフロントでバーツ→円の両替サービスを行っていますが、レートが非常に悪いことが多く、また両替可能な金額にも上限がある場合が多いです。
- どうしても現金が足りなくなった時の非常用と割り切りましょう。
日本での支払い方法
日本国内では現金払い(円)とクレジットカードが最も一般的な支払い手段です。近年は電子マネーやQRコード決済も普及していますが、外国人旅行者が利用するには事前の設定が必要なものもあります。
1 現金(円)で支払う
- 依然として日本では現金が強い場面が多く、特に地方の個人商店や屋台、神社・お寺の参拝料などは現金しか使えない場合が多々あります。
- 日本円の紙幣は高額紙幣(10,000円や5,000円)を出してもお釣りはきちんともらえますが、小さなお店だとお釣りが不足することもあるので、1,000円札や500円硬貨をこまめに持っておくと便利です。
- チップの文化は基本的にありません。料金は表示金額をそのまま支払えばOKです。
2 クレジットカード・デビットカード
- 都市部や観光地のレストラン、百貨店、コンビニ、大型家電量販店などではVisaやMastercardが広く利用できます。JCBも日本ブランドなので、多くの店舗で対応しています。
- 海外発行カードの場合、一部の店舗では利用できないケースがあるため、不安があれば事前に「カード使えますか?」と店員に確認すると良いでしょう。
4.3 交通系ICカード・電子マネー
- 日本には「Suica」「PASMO」「ICOCA」などの交通系ICカードや、「PayPay」「楽天ペイ」といったQRコード決済サービスがあります。
- 交通系ICカード(Suicaなど)は、駅の券売機で購入してチャージするだけで電車・バスなどの乗車運賃が支払えるうえ、コンビニや自動販売機などでも使えて非常に便利です。誰でも購入できるので、短期旅行でも活用しやすいでしょう。
- QRコード決済の多くは日本の銀行口座や日本発行のクレジットカードと紐づける必要があり、タイ旅行者にはややハードルが高いです。ただし、国際ブランドのクレジットカードや一部の海外ウォレットに対応したサービスも徐々に増えてきています。
5. 日本円を使う際の注意点
紙幣の取り扱いと日本人のマナー
- 日本円の紙幣は破損しているとお店で受け取りを断られる場合があります。大きく破れたり汚れがひどいお札は、銀行で交換してもらう必要があるかもしれません。
- タイと異なり、日本の紙幣に王室の肖像はありませんが、日本人はお金を丁寧に扱う習慣があります。紙幣を丸めたり、踏んだりするのは失礼というより珍しい行為なので、やや注意が必要です。
小銭の活用
- 日本の自動販売機やコインロッカー、公共交通機関の切符購入など、小銭を使う場面が意外に多いです。
- 1円硬貨や5円硬貨は現地の方にとって最初は慣れないかもしれませんが、細かい金額を支払う際に必須ですので、もらったお釣りはうまく活用しましょう。
- レストランやタクシーでのお釣りは基本的に1円単位まできちんと返ってくるので、遠慮せず受け取って大丈夫です。
6. まとめ
日本を訪れる際は、タイでバーツを日本円に両替する方法が最もレートが有利になりやすいです。旅行前に十分な額の円を準備しておけば、到着後の空港やホテルでの高額な手数料を回避できます。都市部や人気観光地ではクレジットカードがほぼ問題なく使えますが、地方や個人店などでは現金主義のお店も多いです。
現金(円)+クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB など)のハイブリッド運用が最適です。大きな買い物やホテル代はカードで、小さな買い物や交通費は現金で支払えばスムーズでしょう。
日本はチップ文化がほとんどないため、表示されている金額を支払えばOKです。また、公共交通機関では交通系ICカードを使うと便利で、列車やバスの乗り換えもスピーディーになります。
安全な国と言われる日本ですが、観光客を狙った詐欺や盗難被害はゼロではありません。繁華街での過度な客引きに注意し、貴重品管理には気を配りましょう。そうしたポイントを押さえておけば、きっと快適な日本旅行になるはずです。ぜひ日本の文化やグルメ、ショッピングを存分に楽しんでください。
ポイント要約
- 日本へ出発前にタイ国内である程度の日本円を用意
- クレジットカードを活用しつつ、小銭や1,000円札を上手に使う
- チップは不要、値札どおりの金額だけでOK
- 日本の交通系ICカード(Suicaなど)で電車・バスが便利
- 治安は比較的良いが、最低限の防犯意識は忘れずに