
2025年のタイのお正月ソーンクランは4月13日(日)~4月15日(水)で、4月16日(水)が祝日なので実質4月12日(土)~4月16日(水)の5日間です。
4月17日(木)と4月18日(金)に休みを取ると、4月12日(土)~4月20日(日)の9連休となります。
タイの大手WEBメディア The Standradの2025年3月17日の記事によると、そのソンクラン(タイの旧正月)と夏の到来を前に、タイの消費者は購買意欲を高まっているそうです。
今年のソンクランは、特にオンラインショッピングが活発化し、「TikTok」がマーケティングの重要な戦場になっているようです。

コラム「日本のTikTokとタイのTikTokの違いは?」
基本的には日本もタイも同じプラットフォームですが、タイではショート動画とECを連動させたライブコマースがかなり普及しており、TikTok上のライブ配信で商品のデモンストレーションを行い、そのまま購入につなげる事例が増えています。
また、年齢層も日本よりタイの方が幅広く普及率が高い為、コンテンツもダンスやエンタメ以外の社会的、文化的コンテンツも充実している特徴があります。
TikTokタイランドの最新調査では、98%のユーザーが前年と同等またはそれ以上の支出を計画していると回答。これは、ブランド展開する企業にとって絶好のビジネスチャンスといえます。
TikTokが明かす「ソンクラン商戦」の3大消費トレンド
TikTokユーザーの購買行動には、以下の3つの特徴があります。
1,トレンドをチェックしながら商品を購入
・TikTokは、ファッションやビューティー、旅行、グルメの情報収集の場になっている。
・季節限定のスキンケアや飲料、流行のファッションを探す人が急増。
・インフルエンサーの投稿を参考に、旅行プランやお店を決める傾向が強い。
2,プロモーションや口コミを重視
・70%のユーザーが割引や特典を求めて商品を検索。
・64%がレビューをチェックし、実際の使用感を確認。
・52%が追加情報を調べ、納得した上で購入を決定。
3,TikTok Shopでの購入意欲が高まる
・58%のユーザーが、ソンクラン期間中にTikTok Shopで買い物をする予定。
2025年、ソンクランに売れる商品トップ5
① 食品・飲料(特にパッケージ食品)
② 旅行・観光関連サービス
③ 日用品・調味料
④ ファッション・アクセサリー
⑤ 化粧品・スキンケア(特に日焼け止め)
特に、25~34歳のミレニアル世代が消費の中心となり、高額商品にも積極的に支出することが分かっています。
- ビューティー・スキンケア:90%以上が新ブランドや新商品を試したい
- グルメ:TikTokユーザーは非ユーザーより25%多く支出する傾向
- 旅行:90%以上が家族や友人と旅行を計画。旅行予算は17,000~34,000バーツ(約7~14万円)
TikTokを活用したマーケティング成功の鍵
このチャンスを逃さないために、ブランドは次の2つの戦略を取り入れるべきです。
インフルエンサー(クリエイター)とのコラボ
・55%のユーザーが、クリエイターの動画を見た後にブランドへ親近感を持つ。
・56%が新商品を試したくなる。
・1/3のユーザーが、TikTokで見たブランドを積極的に検索。
ライブ配信(Live Shopping)の活用
・95%のユーザーが、ソンクラン期間中にライブ配信やLive Shoppingを視聴。
・購買を決める要素は「割引・特典」「商品の質」「配信者の信頼性」。
・ライブ配信は、リアルタイムで顧客と交流し、ブランドロイヤルティを高める絶好の機会。
まとめ
ソンクラン2025では、TikTokが消費の中心となることが予想されます。
「インフルエンサーを活用したPR」と「ライブ配信での販促」を組み合わせることで、ブランドの認知度を高め、売上を最大化することができるでしょう。
タイ市場に進出する企業や、訪日タイ人向けのプロモーションを考えている企業にとって、TikTokは今後さらに重要なマーケティングツールとなりそうです。
タイのマーケティング・タイの広告の基礎知識
株式会社オーエイチ
タイ人集客担当 ピムピラ